「インターネット+」(2015年)
インターネット+は、インターネットを経済・社会の様々な分野と統合し、イノベーション力を高めることを目指し、2015年7月に公表された。
2015年7月、国務院は「インターネット+の積極的な推進に関する指導意見:关于积极推进“互联网+”行动的指导意见」を公表した。
「インターネット+」は、インターネットを経済・社会の様々な分野と統合し、技術の進歩、効率の改善および組織改革を促進してイノベーション力を高めることである。中国の有するインターネットの比較優位を活用し、「インターネット+」の開発を加速することにより、イノベーションシステムの再構築、イノベーションの活力の刺激、公共サービスモデルの革新を目指すものである。
具体的なアクションとして、現代農業、スマートエネルギー、金融、物流、電子商取引、交通、人工知能(AI)などの分野におけるインターネットを駆使した新しいサービスモデルの構築を挙げている。
なお近年、習近平政権はIT関係の企業に対して厳しい規制を実施している。IT企業の活動が、中国共産党の一構造を構造を変容させるものと危惧しているように見える。一方で、スマホによる決済などインターネットは中国社会にとって必要不可欠なものとなっている。この兼ね合いをどのようにするかは、今後の課題であろう。
参考資料
・中央人民政府HP 『国务院关于积极推进“互联网+”行动的指导意见』