中国の科学技術
Science and Technology in China
このホームページは、約20年にわたって中国の科学技術情勢を調査分析してきた林幸秀(はやしゆきひで)が作成するものである。内容は、既に出版した書籍などの情報をデータベース的にとりまとめたものと、特定のカテゴリーを決めて連載する記事から成り立っている。
This home page is made by Yukihide Hayashi, who has researched and analyzed the science and technology situation in China for about 20 years. The content consists of databases that compiles information on books written by Hayashi as well as articles of specific categories such as university or researchers.
科学技術の国際比較
International Comparison of Scientific and Technological Capabilities
ノーベル賞候補者での日中比較
Comparison between Japan and China by Nobel Prize Candidates
林幸秀の著作など(左はノーベル賞受賞者野依先生)
Writings, Career and Others of Yukihide Hayashi
中国の科学技術についての記事
現在、優れた中国系科学者の記事、中国の主要大学の記事を連載で掲載している。
Currently, I have serializing articles on Outstanding Chinese scientists and Major Universities in China.
なお、これらの記事を掲載したニュースレターをライフサイエンス振興財団で発出しており、受信希望の方は次のメールアドレスまで、連絡をお願いしたい。 japan@lifesci-found.com
○国内での評価の高い科学者(連載中)
Scientists with high reputation in China (Now on Series)
2025年6月から、新たに、優れた女性研究者と行政で活躍する科学者に関し、順次記事を掲載する。
ドリス・ツァオ(Doris Ying Tsao)
ドリス・ツァオ(Doris Ying Tsao、曹颖、1975年~)カリフォルニア大学バークレー校教授は、マカクザルを使った脳と視覚についての研究で成果を挙げた中国生まれの米国人科学者である。
鐘南山(Nanshan Zhong)
鐘南山(钟南山、Nanshan Zhong、1936年~)は、SARSアウトブレイク対応で、中国国内の陣頭指揮を執った呼吸器病学者である。鐘南山は、SARS終息に尽力したことにより「SARSとの戦いの英雄」と呼ばれている。
張弥曼(Meemann Chang)
張弥曼(张弥曼、1936年~)は、ソ連やスウェーデンに留学した古生物学者であり、水生脊椎動物が陸上に進出する進化の研究などで成果を挙げ、2018年にロレアルーユネスコ女性科学賞を受賞した。
孫斌勇(Binyong Sun)
孫斌勇(孙斌勇、1976年~)浙江大学教授は、リー群表現論で成果を挙げた数学者であり、2024年の未来科学大賞数学・計算機科学賞を受賞した。
李亜棟(Yadong Li)
李亜棟(李亚栋、1964年~)安徽師範大学学長は、単原子触媒の研究で成果を挙げた化学者であり、やはり触媒科学者である張涛とともに2024年の未来科学大賞物質科学賞を受賞した。
張涛(Tao Zhang)
張涛(张涛、1963年~)は単原子触媒の研究で成果を挙げた化学者で、2024年の未来科学大賞物質科学賞を受賞した。
○中国の主要大学(2025年6月から連載を再開)
Major Universities in China
中国の主要大学については、2022年11月から2024年1月にかけて、24校の記事を掲載した。2025年6月からは、新たなリストに基づき、記事を追加することとした。
厦門大学New!!
厦門大学(厦门大学、Xiamen University)は、中国南部・福建省厦門市にある総合大学であり、シンガポールで財を成した福建省出身の華僑である陳嘉庚が設立した。
天津大学
天津大学(Tianjin University)は、1895年に設立された天津西学学堂を源としている。何度かの学部再編を受けて、工学中心の大学となったが、現在は総合大学となっている。
同済大学
同済大学 (同济大学、Tongji University) は、上海にある総合大学で、1907年に設置された上海徳文医学堂が源である。土木・建築工学で中国トップクラスとなっている。
番外編 国立台湾大学
国立台湾大学 (National Taiwan University) は、台湾の台北市にある大学である。日本の植民地時代の1928年に設立された「台北帝国大学」を前身とする。台湾の最高学府である総合大学で、科学技術関係でも優れた人材を輩出しており、その中にはノーベル化学賞を受賞した李遠哲博士がいる。
○中国科学院附属の主要研究機関(連載を終了)
Major Research institutes of Chinese Academy of Sciences
微生物研究所
微生物研究所(Institute of Microbiology)は、北京市にある中国科学院の附属研究機関である。微生物の多様性と資源、病原微生物感染に対する免疫と予防・制御などの研究を行っている。東大医科研との協力の窓口となっている。
地質・地球物理研究所
地質・地球物理研究所は、北京市にある中国科学院の附属研究機関である。環境進化と炭素循環、鉱物資源、惑星科学などの研究を行っており、地質・地球物理分野において中国を先導する研究機関である。
生態環境研究センター
生態環境研究センターは、北京市にある中国科学院の附属研究機関で、生態環境の保全と持続可能な発展を戦略テーマとし、環境科学、環境工学、生態学の研究開発を行っている。