中国の科学技術
Science and Technology in China
このホームページは、約20年にわたって中国の科学技術情勢を調査分析してきた林幸秀(はやしゆきひで)が作成するものである。内容は、既に出版した書籍などの情報をデータベース的にとりまとめたものと、特定のカテゴリーを決めて連載する記事から成り立っている。
This home page is made by Yukihide Hayashi, who has researched and analyzed the science and technology situation in China for about 20 years. The content consists of databases that compiles information on books written by Hayashi as well as articles of specific categories such as university or researchers.
科学技術の国際比較
International Comparison of Scientific and Technological Capabilities
ノーベル賞候補者での日中比較
Comparison between Japan and China by Nobel Prize Candidates
林幸秀の著作など(左はノーベル賞受賞者野依先生)
Writings, Career and Others of Yukihide Hayashi
中国の科学技術についての記事
現在、優れた中国系科学者の記事、中国の主要大学の記事を連載で掲載している。
Currently, I have serializing articles on Outstanding Chinese scientists and Major Universities in China.
なお、これらの記事を掲載したニュースレターをライフサイエンス振興財団で発出しており、受信希望の方は次のメールアドレスまで、連絡をお願いしたい。 japan@lifesci-found.com
○国内での評価の高い科学者(連載中)
Scientists with high reputation in China (Now on Series)
2025年6月から、新たに、優れた女性研究者と行政で活躍する科学者に関し、順次記事を掲載する。
万鋼(Wan Gang)
万鋼(万钢、Wan Gang、1952年~)は、ドイツに留学して博士号を取得の後アウディに入社し、中国に帰国して同済大学学長を経て国務院科学技術部長(科学技術担当の国務大臣に相当)に就任した。
李蘭娟(Li Lanjuan)
李蘭娟(李兰娟、1947年~)は、B型肝炎重病患者の延命システム開発で成果を挙げた感染症学者であり、SARS、鳥インフルエンザ、新型コロナ対策などでも活躍した。
江綿恒(Jiang Mianheng)
江綿恒(江绵恒、Mianheng Jiang、1951年~)は、中国最高指導者であった江沢民の長男として生まれ、中国科学院副院長や上海科技大学学長などを歴任した。
ドリス・ツァオ(Doris Ying Tsao)
ドリス・ツァオ(Doris Ying Tsao、曹颖、1975年~)カリフォルニア大学バークレー校教授は、マカクザルを使った脳と視覚についての研究で成果を挙げた中国生まれの米国人科学者である。
鐘南山(Zhong Nanshan)
鐘南山(钟南山、Nanshan Zhong、1936年~)は、SARSアウトブレイク対応で、中国国内の陣頭指揮を執った呼吸器病学者である。鐘南山は、SARS終息に尽力したことにより「SARSとの戦いの英雄」と呼ばれている。
張弥曼(Meemann Chang)
張弥曼(张弥曼、1936年~)は、ソ連やスウェーデンに留学した古生物学者であり、水生脊椎動物が陸上に進出する進化の研究などで成果を挙げ、2018年にロレアルーユネスコ女性科学賞を受賞した。
○中国の主要大学(2025年6月から連載を再開)
Major Universities in China
中国の主要大学については、2022年11月から2024年1月にかけて、24校の記事を掲載した。2025年6月からは、新たなリストに基づき、記事を追加することとした。
中南大学
中南大学(Central South University)は、湖南省長沙市にある総合大学であり、2000年に3つの大学が合併して設立された。西洋医学教育の草分けである湘雅医学院も前身の一つである。
北京航空航天大学
北京航空航天大学(Beihang University)は、航空技術を中心とした大学として設置され、徐々に他の工学分野や人文社会科学分野などの学部学科が拡大されて、現在は総合大学となっている。高い航空技術レベルや優秀な人材を有し、国際的にも高い知名度を誇っている。
東南大学
東南大学(东南大学、Southeast University)は、南京大学と源を同じくする兄弟校であり、1952年の院系調整で分離独立した南京工学院が直接の前身である。その後、東南大学と名称を変更して現在は総合大学となっている。
厦門大学
厦門大学(厦门大学、Xiamen University)は、中国南部・福建省厦門市にある総合大学であり、シンガポールで財を成した福建省出身の華僑である陳嘉庚が設立した。
○中国科学院附属の主要研究機関(連載を終了)
Major Research institutes of Chinese Academy of Sciences
微生物研究所
微生物研究所(Institute of Microbiology)は、北京市にある中国科学院の附属研究機関である。微生物の多様性と資源、病原微生物感染に対する免疫と予防・制御などの研究を行っている。東大医科研との協力の窓口となっている。
地質・地球物理研究所
地質・地球物理研究所は、北京市にある中国科学院の附属研究機関である。環境進化と炭素循環、鉱物資源、惑星科学などの研究を行っており、地質・地球物理分野において中国を先導する研究機関である。
生態環境研究センター
生態環境研究センターは、北京市にある中国科学院の附属研究機関で、生態環境の保全と持続可能な発展を戦略テーマとし、環境科学、環境工学、生態学の研究開発を行っている。