周恩来の講話「科学に向かって邁進(向科学進軍)」(1956年)
科学に向かって邁進(向科学進軍)は、1956年に周恩来国務院総理が中国の科学技術情勢について行った演説のテーマであり、1949年から1960年代までの中国の科学技術のスローガンとなった。
共産党中央委員会での周恩来の演説
1956年1月、中国共産党中央委員会は知識人に関する会議を開催した。
周恩来首相はこの会議に出席し、中国の知識人と科学技術情勢に関して演説を行った。
周恩来は中国の知識人の現状を分析し、知識人の社会主義建設に対する役割を肯定し、知識人のほとんどがすでに労働者階級の一部分となっていると述べた。また、科学は中国の国防、経済、文化の決定的な要素であると強調し、世界科学の急速な発展は中国をはるか後ろに置きざりにしていると述べた。
その上で、今後中国は世界の先進的な科学のレベルに追い付かなければならず、そのために科学技術に関する新たな中期計画の策定を目指すべきであるとし、「科学に向かって邁進(向科学進軍)」というスローガンを示した。
毛沢東主席も会議の最終日に演説し、共産党全党が科学知識を学ぶために一生懸命働き、知識人と団結し、世界の科学の高度なレベルに迅速に追いつくよう努力することを求めた。
参考資料
・中国共産党新聞網記事 「周恩来牵头制定科学规划 充分动员和发挥知识分子力量」 徐祖哲著 2016年12月20日