1. 概要
「中国における科学技術の歴史的変遷ー清朝末から現代までの科学技術政策の流れを中心としてー」は、2020年10月1日に、公益財団法人ライフサイエンス振興財団より発行された（ISBN 978-4-88038-065-0）。
2. 各章の内容
本書は、販売所である株式会社実業公報社で既に絶版となっている。そこで、書籍をデジタルスキャンしたデータを印刷原稿と照らし合わせてワード化し、それをPDF化したものを記録として残し、興味のある読者に読んで貰うため、以下に掲載する。
はじめに
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序章 中華人民共和国建国以前（1840年～1949年）
1 清朝末期から辛亥革命を経て日中戦争終結まで 9
（1）アヘン戦争、太平天国、アロー戦争／（2）同治の中興 ／（3）清の滅亡、辛亥革命、国民政府／（4）満州事変、日中戦争
2 近代科学技術の導入
（1）洋務運動と中体西用／（2）京師同文館／（3）福州船政学堂／（4）留学生派遣の開始／（5）京師大学堂と日本への留学／（6）庚款留学生と清華学堂／（7）中央研究院と北平研究院／（8）日中戦争激化に伴う大学・研究所の疎開／（9）楊振寧と李政道〜二人のノーベル賞受賞者
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第一章 新中国建国と冷戦（1949年〜1966年）
1 新中国建国
（1）中華人民共和国の成立とソ連との協調 ／（2）大躍進政策とソ連との対立
2 科学に向かって邁進
（1）科学技術の流れ／（2）科学技術の特徴 ／（3）科学技術の成果
3 個別の政策や活動など
（1）中国科学院の設立／（2）欧米で活躍中の科学者の帰国 ／（3）中国科学院学部委員（現在の中国科学院院士）制度／（4）ソ連との協力／（5）専門家招待処の設置／（6）院系調整／（7）高考の開始／（8）科学に向かって邁進／（9）科学技術発展遠景計画綱要（1956年〜1967年）／（10）科学計画委員会の設置／（11）両弾一星政策／（12）自然科学研究機関の当面の活動に関する十四条の意見（草案）／（13）科学技術発展計画綱要（1963年〜1972年）
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第二章 文化大革命による混乱（1966年～1976年）
1 文化大革命
（1） 文革の開始／（2）林彪クーデターの失敗／（3）周恩来の実権拡大と鄧小平の復活／（4）文革の収束／
2 科学技術の暗黒時代
（1）科学技術の流れ／（2）科学技術の特徴／（3）科学技術の成果
3 個別の政策や活動など
（1）知識人の迫害／（2）高考の停止／（3）破壊／（4）下放（上山下郷運動）／（5）科学技術関係の組織の改編／（6）両弾一星政策の完成／（7）科学技術工作についての諸問題
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第三章 改革開放路線への転換（1976年～1992年）
1 改革開放
（1）文革からの回復と改革開放政策／（2）党内対立の顕在化と経済改革の行き詰まり／（3）南巡講話
2 科学技術は第一の生産力
（1）科学技術の流れ／（2）科学技術の特徴／（3）科学技術の成果
3 個別の政策や活動など
（1）高考の復活／（2）鄧小平の全国科学大会での演説／（3）科学の春〜郭沫若の全国科学大会での講話／（4）四つの近代化 ／（5）全国科学技術発展計画綱要（1978年〜1985年）／（6）欧米への留学の拡大／（7）学位条例／（8）科学技術発展計画（1986年〜2000年）／（9）科学技術振興プロジェクト ／（10）国家重点実験室／（11）科学技術体制の改革 ／（12）国家自然科学基金委員会の設立／（13）地方におけるハイテク産業活性化／（14）南巡講話
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第四章 高度経済成長の開始（1992年〜2003年）
1 急激な経済成長
（1）社会主義市場経済の導入と高度経済成長の開始／（2）三大改革とWTO加盟
2 科教興国戦略
（1）科学技術の流れ／（2）科学技術の特徴／（3）科学技術の成果
3 個別の政策や活動など
（1）人材移転、構造調整、科学技術体制改革のさらなる深化に関する意見／（2）科学技術進歩法／（3）百人計画／（4）科学技術の進歩の加速について／（5）江沢民総書記の演説／（6）211工程／（7）985工程／（8）973計画 ／（9）国家科学技術奨励条例／（10）イノベーションの強化、ハイテクの発展、産業化の実現に関する決定／（11）国家経済貿易委員会が管理する10の国家局所属の科学研究機関の管理体制の改革に関する意見／（12）科学研究機関の管理体制の改革の深化に関する実施意見／（13）国民経済・社会発展第10次五か年計画科学技術教育発展特別計画／（14）国家産業技術政策
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第五章 経済成長の維持と和諧社会を目指して（2003年〜2012年）
1 世界第2位の経済大国へ
（1）和諧社会を目指して／（2）GDPで世界第2位
2 自主創新による創新型国家の建設
（1）科学技術の流れ／（2）科学技術の特徴 ／（3）科学技術の成果 90
3 個別の政策や活動など
（1）社会主義市場経済体制の整備における若干の問題に関する決定／（2）中央経済工作会議での胡錦濤総書記の講話／（3）有人宇宙飛行の成功／（4）国家科学技術基礎インフラ建設綱要（2004年〜2010年）／（5）胡錦濤総書記の講話〜自主創新による創新型国家の建設 ／（6）国家中長期科学技術発展計画綱要（2006年〜2020年）／（7）国家科学技術発展第11次五か年計画（2006年〜2010年）／（8）国家科学技術重大特定プロジェクト／（9）科学技術進歩法の改正／（10）千人計画／（11）国家科学技術発展第12次五か年計画（2011年〜2015年）
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第六章 中国の夢（2013年〜）
1 中華民族の偉大なる復興
（1）中国の夢／（2）一帯一路／（3）汚職撲滅と貧困対策
2 創新駆動型発展戦略
（1）科学技術政策の流れ／（2）科学技術の特徴／（3）科学技術の成果
3 個別の政策や活動など
（1）科学技術体制の改革の深化、国家創新体系の構築の加速に関する意見 ／（2）国家重大科学技術基礎施設建設中長期計画（2012年〜2030年）／（3）国の科学研究項目資金管理改善・強化に関する意見／（4）国の科学技術プロジェクトの管理改革深化に関する方策 ／（5）新たな産業技術政策／（6）習近平総書記の講話／（7）「国家創新駆動発展戦略綱要」／（8）国家科学技術イノベーション第13次五か年計画（2016〜2020年）／（9）双一流建設政策
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参考資料 中華人民共和国の政治・行政体制
1 政治・行政体制と中国共産党
2 国務院
（1）国家発展・改革委員会／（2）財政部／（3）科学技術部／（4）教育部と大学／（5）その他の部・委員会／（6）中国科学院／（7）その他の国務院の直属事業単位
3 人民解放軍と中央軍事委員会
参考資料を読む
参考文献、あとがき、著者紹介
3. 書籍全体
「中国における科学技術の歴史的変遷」を通して読む場合には、こちらを参照されたい。
4. 書籍の保存資料
「中国における科学技術の歴史的変遷」は、2020年4月1日に発行されたものであるが、その後絶版となっている。そこで、手元に残っている書籍をデジタルスキャンしPDFに変えて、閲覧・保存用に掲載した。なお、閲覧は可能であるが、著作権を考慮して印刷には透かしが入る。また、編集は不可である。
「中国における科学技術の歴史的変遷」」のPDF（保存用）は、こちらを参照されたい。
なお、本書は、以下の通り国会図書館に収蔵されている。
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I031186128
参考資料
・○「中国の科学技術の政策変遷と発展経緯」 2019年3月
次のHP（JSTのScience Portal Asia Pacificのサイト）からダウンロード可能である。
https://spap.jst.go.jp/investigation/report_2019.html#02
