専門家招待処の設置(1950年)
専門家招待処は、建国直後にソ連の専門家の受入れ業務をスムーズに行うため、1950年1月に設置された。これは中国最初の外国専門家向けのサービス管理機構となった。
その後、中ソ対立による中ソ協力の中断や文化大革命などの影響により、業務が縮小したり中断したりしたが、文革終了後の1978年9月に業務を再開した。鄧小平は、「近代化建設において我々は経験も知識もないため、外国の知恵と専門家の助けが必要である」として、海外人材を積極的に招聘したが、その任に当たったのがこの部局であり、1986年には、国務院弁公庁直属組織の「国家外国専門家局:国家外国专家局」と改名されている。
国家外国専門家局は、1993年には人事部傘下に、2008年には人力資源保障・社会保障部傘下に置かれた後、2018年に科学技術部の一部局となり、2021年現在「外国専門家服務司:外国专家服務司」となっている。これは、科学技術人材を重要視している中国政府の意思と考えられる。
参考資料
・科学技術部のHP http://www.most.gov.cn/