Chinese scientists who are highly rated domestically
鄧小平による改革開放以来中国の経済は発展し、科学技術活動も飛躍的に拡大強化された。これに伴い、中国系科学者のレベルも極めて高くなってきている。ここでは、中国本土、香港、台湾で高い評価を受けている科学者を選抜し、その半生を記していきたい。
なお、香港生まれの人は中国以外の国籍を有している場合があるが、現在の香港と中国本土との関係に鑑み、中国本土並みに扱うこととする。また、台湾は中国共産党が支配する中華人民共和国の管轄下にはないが、中華系の科学者であることは間違いないため、番外編として扱うこととしたい。
取り上げる科学者として、中国政府が授与している国家自然科学賞一等賞の受賞者(研究チームでの受賞の場合にはその筆頭者)と香港の民間団体が授与している未来科学大賞の受賞者に焦点を当て、次の30名を選定した。
国家自然科学賞一等賞の受賞者についてはこちらを、未来科学大賞の受賞者についてはこちらを、これらに基づく優れた科学者の選定方法についてはこちらを、それぞれ参照されたい。
このコーナーでは2023年11月から、下記のリストの順で科学者の半生を順次取り上げており、作成が終了した科学者については、当該の科学者の名前をクリックするとその記事が開かれるようなっている。
・趙忠賢(赵忠贤、1941年~) 中国科学院物理研究所
・支志明(1957年~) 香港大学教授
・張尭学(张尧学、1956年~) 中南大学学長
・潘建偉(潘建伟、1970年~) 中国科学技術大学副学長
・王貽芳(王贻芳、1963年~) 中国科学院高エネルギー物理研究所所長
・薛其坤(1962年~) 清華大学教授、現南方科技大学学長
・李家洋(1956年~) 元中国農業科学院院長
・唐本忠(1957年~) 香港中文大学(深圳)理工学院長
・施一公(1967年~) 清華大学教授、現西湖大学学長
・張啓発(张启发、1953年~) 華中農業大学教授
・馬大為(马大为、1963年~) 中国科学院上海有機化学研究所研究員
・周其林(1957年~) 南開大学教授
・馮小明(冯小明、1963年~) 四川大学教授
・邵 峰(1973年~) 北京生命科学研究所副所長
・陸錦標(陆锦标、1953年~) 香港科技大学教授
・王小雲(王小云、1966年~) 山東大学教授
・包信和(1959年~) 中国科学院大連化学物理研究所研究員、現中国科学技術大学学長
・趙東元(赵东元、1963年~) 復旦大学教授
・盧 柯(卢柯、1965年~) 中国科学院金属研究所研究員
・彭実戈(彭实戈、1947年~) 山東大学教授
・袁国勇(1956年~) 香港大学教授
・張 傑(张杰、1958年~) 中国科学院物理研究所研究員、元上海交通大学学長
・李文輝(李文辉、1971年~) 北京生命科学研究所研究員兼清華大学教授
・楊学明(杨学明、1962年~) 中国科学院大連化学物理研究所研究員、現南方科技大学副学長
・莫毅明(1956年~) 香港大学教授
・柴継傑(柴继杰、1966年~) 西湖大学教授兼清華大学教授
・周倹民(周俭民、1967年頃~)中国科学院遺伝・発育生物学研究所研究員
・陳仙輝(陈仙辉、1963年~) 中国科学技術大学教授
・何恺明(1984年~) フェースブック科学者
(番外編)
・林本堅(林本坚、1942年~) 国立清華大学(台湾)教授
選定方法
中国国内で評価の高い科学者の選定の基準として、中国政府が授与する国家自然科学賞一等賞と、香港の民間団体が授与する未来科学大賞を用いた。
Method of Selection
国家自然科学賞一等賞の受賞者
国家自然科学賞一等賞の1989年以降の受賞者延べ19名のうち、既に死亡した6名、高齢の1名、ダブり1名を除いた11名を中国国内で評価の高い科学者として選定した。
1st Prize of National Natural Science Award
未来科学大賞受賞者
未来科学大賞の受賞者35名のうち、死去している人や高齢の人などを外した、合計25名を国内的に評価の高い人とした。
Future Science Award