全国科学技術大会での江沢民総書記の演説(1995年)

 江沢民の演説は、1995年に開かれた全国科学技術大会でのものであり、科教興国戦略の実施を告げるものであった。

江沢民の演説の経緯

 1995年5月、中国共産党中央、国務院は北京で全国科学技術大会を開催し、その大会の開会式で江沢民総書記は、概略以下のような演説を行った。

江沢民の演説の内容

 1978年、中国共産党中央は全国科学大会を開催し、鄧小平同志はその大会で科学技術は生産力、知識人は労働者階級の一部、四つの近代化の鍵は科学技術の近代化であるとする演説を行った。1985年、共産党中央は科学技術体制の改革に関する決定を発表し、科学技術体制の全面的な改革を始めた。

 十数年の改革の実践と発展の成功を経て、我が国の科学技術は歴史的な変化を遂げ、科学技術の実力とレベルは著しく高まり、経済社会の発展に貢献した。最近、共産党中央と国務院は「科学技術の進歩の加速について」を決定した。

 今回の大会を開催する主な目的は、全国民を動員し、科学技術を第一の生産力とする鄧小平同志の思想を確認し、これまでの共産党中央の決定を尊重し、全国で科教興国戦略を実施することである。この科教興国戦略により、科学技術により生産力をさらに発展させて経済建設を積極的に促進し、科学技術の進歩と労働者の質を向上させるつもりである。

 科教興国戦略の実施は、中国の科学技術政策の根幹となり、経済発展とともに科学技術振興に大きな役割を果たしていった。

参考資料

・百度HP 『努力实施科教兴国的战略