概要

 国家衛星気象センター(国家卫星气象中心)は、国務院中国気象局傘下の機関であり、気象衛星(風雲シリーズ)開発計画の策定、衛星の運用、衛星データサービスなどを行っている。

国家衛星気象センターの写真
国家衛星気象センター  百度HPより引用

1.名称

○中国語:国家卫星气象中心 
○日本語:国家衛星気象センター
○英語:National Satellite Meteorological Center  略称:NSMC

2.所管

 国務院の直属事業単位で、日本の気象庁に相当する中国気象局の所管である。直属事業単位は、国務院に直属した独立組織であり一定の行政的な権能を有する組織で、他の科学技術に係わりの深い組織として中国科学院中国工程院である。

3.所在地

 本部は、北京市海淀区中関村南大街46号にある。北京の中心である天安門から、約6キロメートルほど北西に行ったところにある。上部機関である中国気象局と同一の住所となっている。近くには紫竹園公園や北京動物園があり、北に2キロメートルほど行くと北京大学清華大学がある。

4.沿革

 1971年、国務院の中央気象局の傘下機関として国家衛星気象センターが設立された。

 1982年、中央気象局は国家気象局となり、国家衛星気象センターは国家気象局の傘下機関となった。

5.組織・規模

(1)使命

 国家衛星気象センターは、気象衛星開発計画の策定、軌道上衛星の運行管理、衛星データサービス、宇宙天気監視・早期警報サービスなどを担当している。
 中国が現在運用している気象衛星シリーズは「風雲(风云)」で、静止軌道衛星(風雲2号シリーズ、現在4機)と極軌道衛星(風雲3号、現在6機)の2種類からなっている。

(2)幹部

 国家衛星気象センターのトップは主任であり、中国共産党委員会書記を兼務している。それ以外に、主席科学者、副主任、中国共産党委員会委員などが指導部となっている。

(3)組織

 科学技術関係の組織として、次のような部署がある。

・気象衛星工学研究開発室(气象卫星工程研发室)
・衛星気象研究所(卫星气象研究所)
・運行制御室(运行控制室)
・リモートセンシング応用サービスセンター(遥感应用服务中心)
・国際ユーザーサービスセンター(国际用户服务中心)
・宇宙天気予報台(空间天气预报台)
・宇宙天気技術研究開発室(空间天气技术研发室)
・衛星データ・資源室(卫星数据与资源室)
・北京気象衛星観測点(北京气象卫星地面站)
・広州気象衛星観測点( 广州气象卫星地面站)
・ウルムチ気象衛星観測点(乌鲁木齐气象卫星地面站)
・ジャムス気象衛星観測点(佳木斯气象卫星地面站)

(4)他の気象科学研究機関

 国家衛星気象センター以外で、中国気象局に属する研究機関として、中国気象科学研究院(中国气象科学研究院)が重要である。

参考資料

・国家衛星気象センターHP https://www.nsmc.org.cn/nsmc/cn/home/