はじめに

 寧波材料技術・工学研究所 (宁波材料技术与工程研究所、Ningbo Institute of Materials Technology and Engineering)は、2004年に浙江省寧波市に設置された。

 新素材の開発を目標として、材料技術、材料製造、エネルギー材料、医療工学材料などを研究している。

寧波材料技術・工学研究所の写真
寧波材料技術・工学研究所 同研究所HPより引用

1. 名称

○中国語表記:宁波材料技术与工程研究所  略称 宁波材料所
○日本語表記:寧波材料技術・工学研究所
○英語表記:Ningbo Institute of Materials Technology and Engineering  略称 NIMTE

2. 所在地

 寧波材料技術・工学研究所の所在地は、浙江省寧波市鎮海区中官西路1219号である。

3. 沿革

 寧波材料技術・工学研究所は、

4. 組織の概要

(1)研究分野

 寧波材料技術・工学研究所は、新素材の開発を目標として、材料技術、材料製造、エネルギー材料、医療工学材料などを研究している。

(2)主な研究組織

 寧波材料技術・工学研究所の主な研究組織は以下のとおりである。

〇下属研究所
・材料技術研究所
・新エネルギー技術研究所
・先進製造技術研究所
・生体医工学研究所
〇国家重点実験室
・海洋重要材料全国重点実験室(海洋关键材料全国重点实验室)
〇国家工程実験室
・炭素繊維製造技術国家工程実験室
・永久磁石材料製造技術国家工程実験室
・希土類永久磁石材料および応用技術国家工程実験室

5. 規模

(1)職員数

 寧波材料技術・工学研究所の2021年現在の職員総数は827名で、中国科学院の中では第23位である(他の研究機関との比較の詳細はこちら参照)。

(2)予算

 寧波材料技術・工学研究所の2021年予算額は8億4,457万元で、中国科学院の中では30位までのランキング外である(他の研究機関との比較の詳細はこちら参照)。

(3)研究生

 寧波材料技術・工学研究所の2021年現在の在所研究生総数は489名で、中国科学院の中では30位までのランキング外である(他の研究機関との比較の詳細はこちら参照)。

6. 研究開発力

(1)国家級実験室など

 寧波材料技術・工学研究所は1つの国家重点実験室を有している(他の研究機関との比較の詳細はこちら参照)。

海洋重要材料全国重点実験室(海洋关键材料全国重点实验室):2025年に設置された新しい重点実験室である。新しい海洋材料の応用に関する基礎研究とハイテク応用を研究している。

(3)NSFC面上項目獲得額

 NSFC一般プログラム(面上項目、general program)の獲得資金額は、中国科学院の中で20位までのランキング外である(他の研究機関との比較の詳細はこちら参照)。

7. 研究成果

(1)Nature Index

 Nature Index2022では、中国科学院内の20位までのランキング外である(他の研究機関との比較の詳細はこちら参照)。

(2)特許出願数

 2021年の特許出願数は601件で、中国科学院内で第7位である(他の研究機関との比較の詳細はこちら参照)。

(3)成果の移転収入

 2021年研究成果移転収入は144.77億元で、中国科学院内で第9位である(他の研究機関との比較の詳細はこちら参照)。

(4)両院院士数

 2024年2月時点で所属する両院の院士は3名であり、中国科学院内のランキング外である(他の研究機関との比較の詳細はこちら参照)。

〇中国科学院院士(1名):柴之芳
○中国工程院院士(2名):薛群基、李卫

参考資料

・寧波材料技術・工学研究所 HP  http://www.nimte.cas.cn/
・中国科学院HP https://www.cas.cn/
・中国科学院統計年鑑2022 中国科学院発展企画局編