はじめに
水生生物研究所 (Institute of Hydrobiology)は、中国科学院創設の際に国民政府時代の遺産である中央研究院や北平研究院の施設・人員を接収し、附属の研究所とした際に出来た研究機関の一つである。元々の前身は、1930年に南京に設置された中央研究院自然歴史博物館である。1950年2月の水生生物研究所設置に際して、北京、南京、上海にあった施設を統合して上海に本部を置いた。1954年には、西部開発促進の一環として、上海から武漢に移転して現在に至っている。

1. 名称
○中国語表記:水生生物研究所 略称 水生所
○日本語表記:水生生物研究所
○英語表記:Institute of Hydrobiology 略称 IHB
2. 所在地
水生生物研究所 の所在地は、湖北省武漢市武昌東湖南路7号である。
3. 研究分野・内容
水生生物研究所は、中国国内の内陸水域の生命現象、生態環境保護、生物資源利用などの研究を行っている。
4. 職員数
2021年現在の職員総数は325名である(他の研究機関との比較の詳細はこちら参照)。
5. 予算
2021年予算額は4億5,384万元である(他の研究機関との比較の詳細はこちら参照)。
6. 研究生数
2021年現在の研究生(大学院生)総数は572名である(他の研究機関との比較の詳細はこちら参照)。
7. その他
(1)国家級実験室など
1つの国家重点実験室を有している(他の研究機関との比較の詳細はこちら参照)。
〇淡水生態・生物技術国家重点実験室(淡水生态与生物技术国家重点实验室)
(2)両院院士数
2025年4月時点で両院院士は5名である(他の研究機関との比較の詳細はこちら参照)。
〇中国科学院院士(5名):陈宜瑜、曹文宣、朱作言、赵进东、桂建芳
参考資料
・水生生物研究所HP http://www.ihb.cas.cn/
・中国科学院HP https://www.cas.cn/
・中国科学院統計年鑑2022 中国科学院発展企画局編