はじめに
広州地球化学研究所 (广州地球化学研究所、Guangzhou Institute of Geochemistry)の前身は、地球化学研究所の一部と広州地質新技術研究所が1987年に統合されて設置された地球化学研究所広州支部であり、1994年に現在の名称となった。
地球深部構成要素の分布、地球深部プロセス要素の循環、地球深部と浅層の結合した資源効果、資源探査予測、環境監視および計測装置、汚染制御材料および技術などの研究を行っている。

1. 名称
○中国語表記:广州地球化学研究所 略称 广州地化所
○日本語表記:広州地球化学研究所
○英語表記:Guangzhou Institute of Geochemistry 略称 GIG
2. 所在地
広州地球化学研究所 の所在地は、広東省広州市天河区科華街511号である。
3. 沿革
広州地球化学研究所の母体は、中国科学院地球化学研究所である。この地球化学研究所の一部と広州地質新技術研究所が1987年に統合され、地球化学研究所広州支部となり、1994年に現在の名称となった。
4. 組織の概要
(1)研究分野
広州地球化学研究所は、深部地球プロセスと戦略資源、地域環境と汚染制御を目指し、地球深部構成要素の分布、地球深部プロセス要素の循環、地球深部と浅層の結合した資源効果、資源探査予測、環境監視および計測装置、汚染制御材料および技術などの研究を行っている。
(2)主な研究組織
広州地球化学研究所の主な研究組織は以下のとおりである。
・有機地球化学国家重点実験室(有机地球化学国家重点实验室)
・同位体地球化学国家重点実験室(同位素地球化学国家重点实验室)
・中国科学院縁辺海地質重点実験室(中国科学院边缘海地质重点实验室)
・中国科学院鉱物学・成鉱学重点実験室(中国科学院矿物学与成矿学重点实验室)
5. 研究所の規模
(1)職員数
2021年現在の職員総数は351名で、中国科学院の中で30位までのランキング外である(他の研究機関との比較の詳細はこちら参照)。
(2)予算
2021年予算額は3億3,829万元で、中国科学院の中では30位までのランキング外である(他の研究機関との比較の詳細はこちら参照)。
(3)研究生
2021年現在の在所研究生総数は589名で、中国科学院の中では30位までのランキング外である(他の研究機関との比較の詳細はこちら参照)。
6. 研究開発力
(1)国家級実験室など
2つの国家重点実験室を有している(他の研究機関との比較の詳細はこちら参照)。
・有機地球化学国家重点実験室(有机地球化学国家重点实验室):1992年に設置された。有機地球化学と同位体地球化学の手法を用い、環境地球化学、地域持続可能な開発、海洋地球化学などを研究している。
・同位体地球化学国家重点実験室(同位素地球化学国家重点实验室):2011年に設置された。同位体地球化学の手法を用い、地球内部および浅部地質プロセスにおける元素と同位体の構成と進化を明らかにし、地球の各層間の相互作用に関する知見を得て、鉱物資源と環境変動に対する制約を明らかにすることを目的としている。
(2)NSFC面上項目獲得額
NSFC一般プログラム(面上項目、general program)の獲得資金額は、中国科学院の中では20位までのランキング外である(他の研究機関との比較の詳細はこちら参照)。
7. 研究成果
(1)Nature Index
Nature Index2022では、中国科学院内の20位までのランキング外である(他の研究機関との比較の詳細はこちら参照)。
(2)特許出願数
2021年の特許出願数は41件で、中国科学院内の20位までのランキング外である(他の研究機関との比較の詳細はこちら参照)。
(3)成果の移転収入
2021年研究成果移転収入は、中国科学院内の9位までのランキング外である(他の研究機関との比較の詳細はこちら参照)。
(4)両院院士数
2025年4月時点で所属する両院の院士は3名であり、中国科学院全体でランキング外である(他の研究機関との比較の詳細はこちら参照)。
参考資料
・広州地球化学研究所HP
・中国科学院HP https://www.cas.cn/
・中国科学院統計年鑑2022 中国科学院発展企画局編