はじめに
情報工学研究所 (信息工程研究所、Institute of Information Engineering)の歴史は浅く、2011年に中国科学院の直属研究機関として北京に設置された。
情報セキュリティ技術分野における基礎理論と最先端技術、応用技術・システム開発などを研究している。

1. 名称
○中国語表記:信息工程研究所
○日本語表記:情報工学研究所
○英語表記:Institute of Information Engineering
2. 所在地
情報工学研究所の所在地は、北京市海淀区閔庄路甲89号である。
3. 沿革
情報工学研究所は、2011年に中国科学院の直属研究機関として北京に設置された。
4. 組織の概要
(1)研究分野
情報工学研究所は、情報セキュリティ技術分野における基礎理論と最先端技術、応用技術・システム開発などの研究を進めている。
(2)主な研究組織
情報工学研究所の主な研究組織は以下のとおりである。
・情報セキュリティ国家重点実験室(信息安全国家重点实验室)
・情報コンテンツセキュリティ技術国家工学実験室(信息内容安全技术国家工程实验室)
・汎用情報セキュリティ技術国立工学研究センター(信息安全共性技术国家工程研究中心)
・中国科学院データ・通信保護研究教育センター(中国科学院数据与通信保护研究教育中心)
・中国科学院機密保持技術重点実験室(中国科学院保密技术重点实验室)
5. 規模
情報工学研究所は、中国科学院の中で、比較的大きな研究機関である。
(1)職員数
情報工学研究所の2021年現在の職員総数は877名で、中国科学院の中で第20位である(他の研究機関との比較の詳細はこちら参照)。
(2)予算
情報工学研究所の2021年予算額は12億4,407万元で、中国科学院の中で第17位である(他の研究機関との比較の詳細はこちら参照)。
(3)研究生
情報工学研究所の2021年現在の在所研究生総数は1,816名で、中国科学院の中で第2位である(他の研究機関との比較の詳細はこちら参照)。
6. 研究開発力
(1)国家級実験室など
情報工学研究所は、1つの国家重点実験室を有している(他の研究機関との比較の詳細はこちら参照)。
・情報セキュリティ国家重点実験室(信息安全国家重点实验室):1991年から研究を行っている。設置当初は、中国科学院の研究生院(現在の中国科学院大学)に置かれたが、情報工学研究所設置とともに、同研究所に移転した。全国で唯一の、情報セキュリティを研究する国家重点実験室である。
(2)NSFC面上項目獲得額
NSFC一般プログラム(面上項目、general program)の獲得資金額は、中国科学院の中で20位までのランキング外である(他の研究機関との比較の詳細はこちら参照)。
7. 研究成果
(1)Nature Index
Nature Index2022では、中国科学院内の20位までのランキング外である(他の研究機関との比較の詳細はこちら参照)。
(2)特許出願数
2021年の特許出願数は272件で、中国科学院内の20位までのランキング外である(他の研究機関との比較の詳細はこちら参照)。
(3)成果の移転収入
2021年研究成果移転収入は、中国科学院内の9位までのランキング外である(他の研究機関との比較の詳細はこちら参照)。
(4)両院院士数
2024年2月時点で所属する両院の院士はいない(他の研究機関との比較の詳細はこちら参照)。
参考資料
・情報工学研究所 https://www.iie.ac.cn/
・中国科学院HP https://www.cas.cn/
・中国科学院統計年鑑2022 中国科学院発展企画局編