2021年3月に開催された全国人民代表大会で、「第14次五か年計画及び2035年遠景目標綱要(通称:第14次五か年計画)」が決定された。通常であれば、本計画に沿って科学技術イノベーションに特化した政策が、科学技術部を中心として立案され公表されることになるが、すでに第15次五か年計画が作成されつつある2025年11月時点で公表されていない。

 そこでここでは、この第14次五か年計画に関する記述を中心に取り上げる。

2021年開催の全国人民代表大会
第14次五か年計画の概要

第14次五か年計画は、2025年までの5年間に加え、2035年を展望した長期目標を含む計画である。

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大衆創業・万衆創新のスローガン
国家イノベーション戦略の推進

科学技術の資源配分の統合・最適化、独創的で先進的な科学技術によるブレイクスルーの強化、基礎研究の継続的な強化などを記述している。

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電気自動車の写真
産業政策とデジタル中国

第14次五か年計画では、産業政策、デジタル中国についても記述しており、科学技術イノベーションに関係のある記述を中心に述べる。

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参考資料

・科学技術振興機構 研究開発戦略センター 「中華人民共和国国民経済・社会発展第14次五カ年計画および 2035年までの長期目標綱要(全文和訳)」
https://spc.jst.go.jp/policy/national_policy/downloads/r_gvm_2022.pdf
・中国人民政府网 「中华人民共和国国民经济和社会发展第十四个五年规划和2035年远景目标纲要」
http://www.gov.cn/xinwen/2021-03/14/content_5592884.htm