ここでは、成長著しい中国におけるライフサイエンスに関連するトピックスを取り上げる。これらの記事作成に当たっては、ライフサイエンス振興財団嘱託研究員の佐藤真輔氏の協力を得ている。
ゲノム編集技術
ゲノム編集技術に関する中国の現状を紹介する。ゲノム編集技術は、現在の世界最先端技術であり、さらに関連する資材が安価で誰にでも簡単に扱えることから、中国内でも同技術を研究開発する研究者は多い。また、中国では実験動物が豊富であり、規制が特段厳しくないことから、ゲノム編集による実験動物の作出や利用も多く行われている。
ヒト受精卵からのヒトの誕生
2018年末、広東省深圳市にある南方科技大学の賀建奎・准教授が、ゲノム編集をした受精卵から赤ちゃんを誕生させたという記事が、MITテクノロジー誌に掲載され、世界に衝撃を与えた。中国では本件の賀博士に対し2019年末、3年間の実刑と罰金判決を下している。
精密医療
Post Views: 391 ゲノム科学の成果の実用化として、近年注目されているものに精密医療がある。中国は2016年より、国家科学技術イノベーション第13次五か年計画及びその関連計画のもとで、精密医療プロジェクトを […]








