中国の研究開発の成果として、特許による主要国との比較を取り上げる。中国は特許においても世界一である。特許出願数総数は2010年頃に、登録数総数は2015年頃に、米国や日本を抜いてトップとなった。

1. 特許出願件数

 下図は、主要国の特許出願件数の推移である。2010年前後に、中国は米国と日本を抜いて世界一となり、その差を広げつつある。

主要国の特許出願推移
主要国の特許出願件数の推移 令和5年度科学技術要覧より引用

2. 特許登録件数

 下図は、主要国の特許登録件数の推移である。登録件数でも、2015年前後に中国は米国と日本を抜いて世界一となり、その差を広げつつある。

主要国の特許登録推移令和5年
主要国の特許登録件数の推移 令和5年度科学技術要覧より引用

3. 組織別の特許登録件数の推移

 下図は、中国における組織別の特許登録件数の推移である。直近で見ると、企業が約70%、大学が約21%、研究機関が約6%となっている。

中国の組織別特許登録推移  アジア・太平洋総合研究センターの「中国科学技術概況2025」より引用

参考資料

・国立研究開発法人科学技術振興機構アジア・太平洋総合研究センター編 「中国科学技術概況2025」
https://spap.jst.go.jp/investigation/downloads/2025_br_01.pdf
・文部科学省 科学技術・学術政策局編 「令和5年度科学技術要覧」
・文部科学省 科学技術・学術政策研究所編 「科学研究のベンチマーキング2025