2023年2月27日
第12次五か年計画(正式名称「国家科学技術発展第12次五か年計画:国家十二五科学和技术发展规划(2011年~2016年)」)は、中長期発展計画綱要(2006年~2020年)の中間5年間をカバーする計画で、基本的な考え方は同一である。
2023年3月1日
文革期の科学技術の特徴は、物理的な破壊と混乱や知識人に対する迫害である。この爪痕は文革が終了して50年近く経過した現在も残っている。
2023年3月2日
知識人の迫害は、文化大革命の全期間を通じて行われた。文革は既成の権威打破を強調しており、教育や科学技術で高いレベルにある知識人そのものが批判の対象となり、反革命派として迫害された。
2023年3月3日
本記事は、一般財団法人日中経済協会が発行する「日中経協ジャーナル」の2021年11月号に掲載された「中国の科学技術の現状と課題」という記事を、一部修正して掲載するものである。
2023年3月3日
高考の停止は、文革中の大きな事件である。これにより中国全土の大学に新たな学生が入学してこなくなり、高等教育が麻痺状態に陥り、それが10年間にわたって続いた。
2023年3月4日
施設や装置の破壊は、初期における文化大革命の大きな特徴であり、建国以来の科学的な資産が大きく損なわれた。
2023年3月5日
研究機関などの改編は、既存の権威の破壊という観点から文革中は度々行われた。中国科学院なども大きな被害を被った。
2023年3月6日
下放は、文革中に実施された学生や知識人などへの強制労働である。形式的には自発的な形を取る場合もあった。
2023年3月8日
両弾一星の完成は文革中の1970年であり、この年に中国は初めての人工衛星「東方紅1号」の打ち上げに成功した。
2023年3月9日
科学技術工作についての諸問題は、文革末期に鄧小平により中国科学院に送り込まれた胡耀邦が、同院の立て直しを目指して作成した政策文書である。しかし、四人組の妨害で実現は文革終了後になった。
2023年3月10日
西安交通大学 は、中国の西部にある陝西省西安市内にある。中華人民共和国建国後の西部開発の一環として、上海にあった交通大学の一部が西安に移転することで出来た大学である。西安交通大学は国による西部開発強化策を受けて手厚い援助を受けてきているが、現在のところ上海交通大学と比較して、中国のトップ大学にはなっていない。
2023年3月10日
鄧小平時代の科学技術政策は、文革の破壊と混乱を立て直すことが第一であった。鄧小平は、科学技術を重視し、四つの近代化を推し進めた。
2023年3月11日
高考の復活は失脚していた鄧小平が文革終了後に行ったもので、これにより中国の高等教育や人材育成は正常化された。
2023年3月12日
全国科学大会は、文革後の科学技術再構築に向けた会合であり、鄧小平はそこで四つの近代化の実施などの演説を行った。
2023年3月13日
四つの近代化は、文革後に復活した鄧小平により実施された政策であり、科学技術の推進が国家の最優先事項の一つとなった。
2023年3月14日
科学の春は、文革終了後の1978年に開催された全国科学大会で郭沫若が提出して代読させた講話のテーマである。文革の破壊と混乱から科学技術の回復を目指す機運を象徴している。
2023年3月15日
ハルビン工業大学 は、黒竜江省ハルビン市にある大学である。ハルビン市はロシアとの国境に近く、また日本による満州国設立もあり、ロシアと日本の影響を大きく受けた。ハルビン工業大学は、国防関係部局が所管する大学(国防七子)の一つであり、中国の国防経費の大幅な増額を受け、潤沢な資金で研究開発を実施している。
2023年3月15日
全国科学技術発展計画要綱(1978年~1985年)は、文革後の1978年に採択された中期計画であり、文革の混乱と中断からの回復を目指した。
2023年3月16日
留学生派遣が、西側諸国との科学技術交流が復活することにより再開した。米欧日などの国々に多くの有為な若者が留学していった。
2023年3月17日
学位条例は、文革後の1980年に欧米的な学位制度の確立を目指して制定された。これにより、中国国内の大学でも博士号の授与が可能となった。