李遠哲(Yuan Tseh Lee)
李遠哲は、台湾出身者として初めてノーベル賞を受賞した。李遠哲は日本国民として生まれ、小さいときには日本語で教育を受けている。大学院時代の恩師の一人も日本人であり、また現在においても日本とのつながりが深い科学者である。
ロジャー・チェン(Roger Tsien)
ロジャー・チェンは2008年に、GFPを発見した日本の下村脩や米国のマーティン・チャルフィーとともに、「緑色蛍光タンパク質の発見と開発」の功績によりノーベル化学賞を受賞した。
テレンス・タオ (Terence Tao)
テレンス・タオは、オーストラリアで生まれた中国系の数学者で、数学のノーベル賞といわれるフィールズ賞を受賞した。中国人には、歴史的に華僑などで国外に移住し現地で成功を収める例が多く、その子孫が科学技術方面で活躍した人もいる。
屠呦呦(Tu Youyou)
屠呦呦(Tu Youyou、1930年~)が、2015年のノーベル生理学・医学賞を受賞したとの朗報が、中国科学界にもたらされた。屠呦呦は、中国に生まれ、中国のみで教育を受け、中国で研究活動を行った研究者として、初めての受賞であった。
シャンファ・テン(滕尚華)
シャンファ・テン(滕尚華、1964年~)南カリフォルニア大学教授は、計算機科学を大きく発展させた数学者の一人であり、計算機科学の最高賞であるゲーデル賞を2度受賞している。数学分野であるためノーベル賞の受賞は難しいと考えられる。
イータン・チャン(張益唐)
イータン・チャン(Yitang Zhang、張益唐、1955年~)は、文化大革命の荒波に翻弄されるもなんとか北京大学を卒業し、恩師の計らいで米国留学を果たす。米国でも不運に遭遇しつつも、優れた論文を発表して米国数学界で頭角を著した。
タクワー・マク(麦徳華)
タクワー・マク(1946年~)トロント大学教授は、カナダで免疫学者として活躍し、T細胞受容体の研究でガードナー国際賞やキング・ファイサル国際賞を受賞した免疫学者である。
ゼナン・バオ(鲍哲南)
ゼナン・バオ(鲍哲南、Zhenan Bao、1970年~)スタンフォード大学教授は、人工皮膚(電子皮膚)の研究で成果を挙げている中国系の女性研究者である。2022年のクラリベートアナリティックス社の引用栄誉賞・化学部門を受賞しており、ノーベル化学賞受賞候補者の一人である。
バージニア・リー(李文渝)
バージニア・リー(李文渝、1945年~)は、夫で共同研究者であるトロジャノフスキーとともに、神経変性疾患を引き起こす特定のタンパク質研究で成果を挙げた。リーは2022年の引用栄誉賞を受賞し、ノーベル賞受賞に最も近い中国系の科学者の一人となっている。
ホンジェ・ダイ(戴宏傑)
ホンジェ・ダイ(戴宏傑、1966年~)スタンフォード大学教授は、ナノテクノロジー、カーボン・ナノチューブを専攻分野とする、中国系の研究者である。2020年にクラリベートアナリティックス社の引用栄誉賞・物理学分野を受賞しており、ノーベル物理学賞の候補者である。
ゾンリン・ワン(王中林)
ゾンリン・ワン(王中林、1961年~)ジョージア工科大学教授は、ナノテクノロジー特にナノ発電機を専攻分野とする、中国系米国人の研究者である。2015年にクラリベートアナリティックス社の引用栄誉賞・物理学分野を受賞しており、ノーベル物理学賞の候補者である。
ペイドン・ヤン(楊培東)
ペイドン・ヤン(1971年~)カリフォルニア大学バークレー校教授は、無機ナノ材料の研究とりわけナノワイヤの研究で世界的に注目を浴びている研究者である。2014年のトムソンロイター引用栄誉賞の科学分野を受賞しており、ノーベル賞受賞が期待される中国系米国人研究者である。
チュアン・へ(何川)
チュアン・へ(Chuan He、何川、1972年~)シカゴ大学教授は、生物化学、細胞生物学、構造生物学など幅広い分野をカバーし、転写後の遺伝子発現制御における可逆的なRNAメチル化の発見と解読で、大きな成果を挙げた。
ジンイ-・カイ(蔡進一)
ジンイ-・カイ(Jin-Yi Cai、蔡进一、蔡進一、1961年~)ウィスコンシン大学マディソン校教授は、計算複雑性理論を専攻する中国系米国人研究者であり、同じく中国系の研究者であるシー・チェン(Xi Chen、陈汐、陳汐、1982年~)との共同研究により2021年にゲーデル賞とフルカーソン賞を受賞している。