謝希徳(Xide Xie、1921年~2000年)
謝希徳(谢希德、1921年~2000年)は、固体物理学や半導体科学を専門とした女性科学者であり、1983年には女性として中国史上で初めて主要大学の一つである復旦大学学長を務めた
ロバート・チャン(銭沢南)
ロバート・チャン(銭沢南 、1949年~)カリフォルニア大学バークレー校教授は、香港生まれの生化学者で、真核生物の転写に関する研究で知られている。2009年から2016年までハワード ヒューズ医学研究所理事長も務めた。
アンドリュー・チーチー・ヤオ(姚期智)
アンドリュー・チーチー・ヤオ(姚期智、1946年~)清華大学教授は、2021年に京都賞を受賞した。米国で博士号を取得し、米国で優れた研究成果を挙げた。近年米国の職と国籍を棄てて中国に戻り、清華大学教授となった。台湾、香港ともつながりがある。
量子科学の潘建偉氏に期待
中国人研究者とノーベル賞について、日本国際貿易促進協会が旬刊誌として発行している「国際貿易」の2023年2月15日号に投稿した記事を、一部修正の上で紹介する。
呉孟超(Mengchao Wu、1922年~2021年)
呉孟超(吴孟超、Wu Mengchao、1922年~2021年)は、中国の外科医・医学者であり、肝臓・胆管の外科手法などを開発し、「中国肝胆外科の父」と呼ばれている。
王振義(Zhen-yi Wang、1924年~)
王振義(王振义)は、血液学の研究で成果を挙げた医学者で、上海第二医科大学の学長も務め陳竺元衛生部長など多くの人材を育て、国家最高科学技術賞や未来科学大賞などを受賞している。
張存浩(Cunhao Zhang、1928年~2024年)
張存浩(张存浩)元中国科学院大連化学物理研究所長は、中国の化学レーザー研究の基礎を築き、2013年には国家最高科学技術賞を受賞している。
呉健雄(Chien-Shiung Wu)
呉健雄は、李政道と楊振寧が提案した素粒子理論の仮説に関し、実証実験のチームを立ち上げて仮説の実証に成功し、ノーベル賞受賞に大きな貢献をした在米中国系女性科学者である。残念ながら両名と同時受賞とはならなかったが、その後も物理学の発展に寄与し、また新中国の科学技術振興に貢献しており、これらの功績から「中国のキュリー夫人」とも呼ばれている。
イオ・ミン・ペイ(Ieoh Ming Pei、貝聿銘)
イオ・ミン・ペイは、パリにあるルーブル美術館のピラミッドを設計した建築家である。ペイは、1983年に、建築界のノーベル賞と呼ばれるプリツカー賞を受賞している。
楊振寧 (Chen-Ning Yang)
楊振寧は李政道とともに、素粒子間の弱い相互作用においてはパリティ(対称性)が保存されないとの理論を提唱し、1957年のノーベル物理学賞を共同受賞した。
ティンイェ・リー(歴鼎毅)
ティンイェ・リー(Tingye Li、歴鼎毅、厉鼎毅、厲鼎毅、1931年~2012年)は、レーザー研究により光通信技術などの確立に貢献し、2009年にIEEEのエジソン・メダルを受賞した。
李遠哲(Yuan Tseh Lee)
李遠哲は、台湾出身者として初めてノーベル賞を受賞した。李遠哲は日本国民として生まれ、小さいときには日本語で教育を受けている。大学院時代の恩師の一人も日本人であり、また現在においても日本とのつながりが深い科学者である。