このホームページは、約20年にわたって中国を中心として世界の科学技術情勢を調査分析してきた林幸秀が作成するものである。
ここではまず、林の略歴を紹介する。氏名、略歴はこちら。
次に、これまで林が中国の科学技術や世界の科学技術について情報発信した書籍、調査報告書、投稿記事などについて紹介する。書籍リストはこちら、調査報告書リストはこちら、投稿記事リストはこちら
そのうち書籍については、発行してから時間が経過し全てが絶版となっている。そこで手元に残っている書籍をデジタルスキャンし、書籍の原稿を照らし合わせてPDFを作成したしたものと、デジタルスキャンによるPDFそのものを、順次公開していくこととする。なお、著作権を考慮し、これらのPDFは編集不可となっている。
以下は、現在までにPDF化の作業を終えた書籍である。青色の文字か表紙の写真をクリックすると、より詳しいページに移行する。
○「科学技術大国 中国」
「科学技術大国 中国」 は2013年7月25日に、中央公論社より中公文庫の一冊(ISBN 978-4-12-102225-7 c1240)として刊行された。本書は、スーパーコンピュータや原子力開発、iPS細胞など、近年注視されている六つの科学技術を取り上げ、中国の現状、日本との差異を分析した。中国は、世界"最強”の科学技術大国となりうるのか、を記述している。
○「北京大学と清華大学」
「北京大学と清華大学」は、2014年10月1日に、丸善プラネットより刊行された(ISBN 978-4-86345-223-7C0037)。本書では、中国の最高学府である北京大学と清華大学に焦点を当て、両大学の歴史、現況、そこで学ぶ学生の日常生活、教員インタビューで得られた両大学の優れた点と課題を記述した。その上で、欧米や日本のトップ大学との比較を行い、両大学の科学技術力の現状を分析している。
○「中国科学院」
「中国科学院」は、2017年10月10日に、丸善プラネットより刊行された(ISBN 978-4-86345-347-0 C0040)。本書では、研究者数、研究開発費などで世界最大級の中国科学院について、その沿革と組織の現状を紹介し、同院の三つの大きな機能である研究開発、教育・人材育成、科学者顕彰・助言について述べ、その上で同院の優れた点と課題を記述している。
○「中国の宇宙開発」
「中国の宇宙開発」は、2019年1月20日に、株式会社アドスリーより発行された(ISBN 978-4-904419-82-3)。本書では、宇宙開発について、ロケット開発、人工衛星の利用、宇宙科学などに分けて、それぞれの発展の歴史や中国での開発状況を述べ、米国、ロシア、欧州、日本と中国の技術力を比較した。そのうえで、中国の宇宙開発の特徴を記述している。
○「中国のライフサイエンス研究」
「中国のライフサイエンス研究」は、2020年4月1日に、公益財団法人ライフサイエンス振興財団より発行された(ISBN 978-4-88038-062-9)。本書では、中国におけるライフサイエンス研究の沿革、ライフサイエンス関連機関、ライフサイエンス政策、研究成果、優れた研究者、細菌のトピックスなどについて記述し、そのうえで中国のライフサイエンス研究の特徴を記述している。
○「中国における科学技術の歴史的変遷ー清朝末から現代までの科学技術政策の流れを中心としてー」は、2020年10月1日に、公益財団法人ライフサイエンス振興財団より発行された(ISBN 978-4-88038-065-0)。本書は、清朝末期から国民政府時代を経て中華人民共和国が建国されるまでを序章とし、その後、建国期、文化大革命期、改革開放の開始、高度成長、和諧社会、中国の夢と一体一路という6つの時代に分けて、科学技術の政策的な展開とその成果について述べたものである。
○「近代中国の科学技術群像」は、2022年3月31日に、公益財団法人ライフサイエンス振興財団より発行された(ISBN 978-4-88038-075-9)。本書は、清朝末期のアヘン戦争から現在までの歴史の中で、中国の近代科学技術の基盤を構築し発展させてきた科学者や技術者、さらにはそれを支えた指導者や教育者に焦点を当て、その生涯やエピソードを紹介することにより、現在の科学技術がどのように形成されたかを述べたものである。