はじめに

 光電技術研究所 (光电技术研究所、Institute of Optics and Electronics)は、中国科学院傘下の研究機関として、1970年に四川省成都市に設置された。

 光電子工学の基礎研究、応用研究、イノベーションを目指し、光電子適応工学、ビーム制御技術、マイクロナノ光学などを研究している。

光電技術研究所の写真
光電技術研究所 同研究所HPより引用

1. 名称

○中国語表記:光电技术研究所  略称 光电所
○日本語表記:光電技術研究所
○英語表記:Institute of Optics and Electronics  略称 IOE

2. 所在地

 光電技術研究所の所在地は、四川省成都市双流西航港光电路一号である。

3. 沿革

 光電技術研究所は、1970年に四川省成都市に設置された。

4. 組織の概要

(1)研究分野

 光電技術研究所は、光電子工学の基礎研究、応用研究、イノベーションを目指し、光電子適応工学、ビーム制御技術、マイクロナノ光学などを研究している。

(2)主な研究組織

 光電技術研究所の主な研究組織は以下のとおりである。

・微細加工光学技術国家重点実験室(微细加工光学技术国家重点实验室)
・中国科学院ビーム制御重点実験室(中国科学院光束控制重点实验室)
・中国科学院応用光学重点実験室(中国科学院自适应光学重点实验室)
・中国科学院宇宙光電子精密測定技術重点実験室(中国科学院空间光电精密测量技术重点实验室)

5. 規模

(1)職員数

 光電技術研究所の2021年現在の職員総数は1,258名で、中国科学院の中で第11位である(他の研究機関との比較の詳細はこちら参照)。

(2)予算

 光電技術研究所の2021年予算額は20億4,027万元で、中国科学院の中で第7位である(他の研究機関との比較の詳細はこちら参照)。

(3)研究生

 光電技術研究所の2021年現在の在所研究生総数は456名で、中国科学院の中で30位までのランキング外である(他の研究機関との比較の詳細はこちら参照)。

6. 研究開発力

(1)国家級実験室など

 光電技術研究所は、1つの国家重点実験室を有している(他の研究機関との比較の詳細はこちら参照)。

微細加工光学技術国家重点実験室(微细加工光学技术国家重点实验室):1996年から研究を行っている。電磁波とマイクロナノ構造の相互作用に焦点を当て、マイクロナノ構造における電磁波の新しい現象とメカニズム、およびマイクロ構造生成技術について研究を行っている。

(2)NSFC面上項目獲得額

 NSFC一般プログラム(面上項目、general program)の獲得資金額は、中国科学院の中で20位までのランキング外である(他の研究機関との比較の詳細はこちら参照)。

7. 研究成果

(1)Nature Index

 Nature Index2022では、中国科学院内の20位までのランキング外である(他の研究機関との比較の詳細はこちら参照)。

(2)特許出願数

 2021年の特許出願数は272件で、中国科学院内の20位までのランキング外である(他の研究機関との比較の詳細はこちら参照)。

(3)成果の移転収入

 2021年研究成果移転収入は、中国科学院内の9位までのランキング外である(他の研究機関との比較の詳細はこちら参照)。

(4)両院院士数

 2024年2月時点で所属する両院の院士は3名であり、中国科学院内のランキング外である(他の研究機関との比較の詳細はこちら参照)。
〇中国工程院院士(3名):林祥棣、姜文汉、罗先刚

参考資料

・光電技術研究所 https://ioe.cas.cn/
・中国科学院HP https://www.cas.cn/
・中国科学院統計年鑑2022 中国科学院発展企画局編