はじめに

 紫金山天文台(Purple Mountain Observatory)の前身は、国民政府時代の1928年に中央研究院天文研究所として設置された。新中国建国後、中国科学院に接収されて、紫金山天文台となった。初代の所長は、近代天文学を欧米から導入し、中国の近代天文学の基礎を築いた張鈺哲(张钰哲)である。

紫金山天文台の写真
紫金山天文台  同台HPより引用

1. 名称

○中国語表記:紫金山天文台  略称 紫台
○日本語表記:紫金山天文台
○英語表記:Purple Mountain Observatory  略称 PMO

2. 所在地

 所在地は、江蘇省南京市栖霞区元化路10号である。望遠鏡などの施設がある紫金山には、明を建国した朱元璋の墓所(明孝陵)や孫文の墓所(中山陵)も存在している。

3. 研究分野・内容

 宇宙空間ダークマター、天体宇宙天文観測、南極天文観測、天体運行観測などを行っている。

4. 職員数

 2021年現在の職員総数は326名である(他の研究機関との比較の詳細はこちら参照)。

5. 予算

 2021年予算額は3億2,928万元である(他の研究機関との比較の詳細はこちら参照)。

6. 研究生数

 2021年現在の研究生(大学院生)総数は287名である(他の研究機関との比較の詳細はこちら参照)。

7. その他

(1)国家級実験室など

 国家重点実験室は有していない(他の研究機関との比較の詳細はこちら参照)。

(2)両院院士数

 2025年4月時点で両院院士は1名である(他の研究機関との比較の詳細はこちら参照)。

〇中国科学院院士(3名):熊大闰、常进、史生才

参考資料

・紫金山天文台HP  http://www.pmo.ac.cn/
・中国科学院HP https://www.cas.cn/
・中国科学院統計年鑑2022 中国科学院発展企画局編