はじめに

 上海天文台(Shanghai Astronomical Observatory)の前身は、イエズス会が1872年に上海の徐家匯に設置した徐家匯天文台に遡る。1900年には上海の中心部から約30キロ離れた佘山の頂上に佘山天文台に設置された。新中国建国後、これらの施設は中国科学院に接収され紫金山天文台の支所となったが、1962年に独立して上海天文台となった。

上海天文台の余山観測所の写真
上海天文台の余山観測所  同天文台のHPより引用

1. 名称

○中国語表記:上海天文台  略称 上海天文台
○日本語表記:上海天文台
○英語表記:Shanghai Astronomical Observatory  略称 SHAO

2. 所在地

 上海天文台の所在地は、上海市徐匯区南丹路80号である。

3. 研究分野・内容

 上海天文台は、天体地球力学、天体物理学、惑星科学を研究するとともに、国家航法・測位、深宇宙探査などの国家プロジェクトにおいて重要な役割を果たしている。

4. 職員数

 2021年現在の職員総数は303名である(他の研究機関との比較の詳細はこちら参照)。

5. 予算

 2021年予算額は4億6,584万元である(他の研究機関との比較の詳細はこちら参照)。

6. 研究生数

 2021年現在の研究生(大学院生)総数は178名である(他の研究機関との比較の詳細はこちら参照)。

7. その他

(1)国家級実験室など

 国家重点実験室は有していない(他の研究機関との比較の詳細はこちら参照)。

(2)両院院士数

 2025年4月時点で両院院士は1名である(他の研究機関との比較の詳細はこちら参照)。

〇中国科学院院士(1名):叶叔华

参考資料

・上海天文台HP http://www.shao.cas.cn/
・中国科学院HP https://www.cas.cn/
・中国科学院統計年鑑2022 中国科学院発展企画局編