はじめに
分子植物科学卓越イノベーションセンター(分子植物科学卓越创新中心、Center for Excellence in Molecular Plant Sciences)の前身は、1999年に旧上海植物生理研究所と旧上海昆虫研究所が統合して設置された上海生物生理生態研究所であり、2016年に現在の名称となった。
植物、昆虫、合成生物学を主たる研究分野とし、農作物の雑種強勢、農作物の炭素・窒素効率、高炭素吸収植物の創出、植物幹細胞と再生、植物ストレス反応と免疫機構などの研究を行っている。

1. 名称
○中国語表記:分子植物科学卓越创新中心 略称 分子植物卓越中心
○日本語表記:分子植物科学卓越イノベーションセンター
○英語表記:Center for Excellence in Molecular Plant Sciences 略称 CEMPS
2. 所在地
分子植物科学卓越イノベーションセンターの所在地は、上海市徐匯区楓林路300号である。
3. 沿革
分子植物科学卓越イノベーションセンターの前身は、1999年に旧上海植物生理研究所と旧上海昆虫研究所が統合して設置された上海生物生理生態研究所であり、2016年に現在の名称となった。
4. 組織の概要
(1)研究分野
分子植物科学卓越イノベーションセンターは、植物、昆虫、合成生物学を主たる研究分野とし、農作物の雑種強勢、農作物の炭素・窒素効率、高炭素吸収植物の創出、植物幹細胞と再生、植物ストレス反応と免疫機構などの研究を行っている。
(2)主な研究組織
分子植物科学卓越イノベーションセンターの主な研究組織は以下のとおりである。
・植物分子遺伝学国家重点実験室(植物分子遗传国家重点实验室)
・国家植物遺伝子研究センター(国家植物基因研究中心)
・中国科学院合成生物学重点実験室(中国科学院合成生物学重点实验室)
・中国科学院昆虫発生・進化生物学重点実験室(中国科学院昆虫发育与进化生物学重点实验室)
・中国科学院国家遺伝子研究センター(中国科学院国家基因研究中心)
5. 研究所の規模
(1)職員数
2021年現在の職員総数は407名で、中国科学院の中で30位までのランキング外である(他の研究機関との比較の詳細はこちら参照)。
(2)予算
2021年予算額は4億5,870万元で、中国科学院の中では30位までのランキング外である(他の研究機関との比較の詳細はこちら参照)。
(3)研究生
2021年現在の在所研究生総数は635名で、中国科学院の中では第28位である(他の研究機関との比較の詳細はこちら参照)。
6. 研究開発力
(1)国家級実験室など
1つの国家重点実験室を有している(他の研究機関との比較の詳細はこちら参照)。
・植物分子遺伝学国家重点実験室(植物分子遗传国家重点实验室):1989年に設置された。植物分子遺伝学および機能ゲノミクス研究、植物分子生理学および発生研究、植物バイオテクノロジーおよび遺伝子工学などを研究している。
(2)NSFC面上項目獲得額
NSFC一般プログラム(面上項目、general program)の獲得資金額は、中国科学院の中では20位までのランキング外である(他の研究機関との比較の詳細はこちら参照)。
7. 研究成果
(1)Nature Index
Nature Index2022では、中国科学院内の20位までのランキング外である(他の研究機関との比較の詳細はこちら参照)。
(2)特許出願数
2021年の特許出願数は49件で、中国科学院内の20位までのランキング外である(他の研究機関との比較の詳細はこちら参照)。
(3)成果の移転収入
2021年研究成果移転収入は、中国科学院内の9位までのランキング外である(他の研究機関との比較の詳細はこちら参照)。
(4)両院院士数
2025年4月時点で所属する両院の院士は9名であり、中国科学院全体で第9位である(他の研究機関との比較の詳細はこちら参照)。
〇中国科学院院士(9名):沈允钢、施教耐、尹文英、许智宏、赵国屏、陈晓亚、林鸿宣、韩斌、何祖华
参考資料
・分子植物科学卓越イノベーションセンターHP http://www.cemps.cas.cn/
・中国科学院HP https://www.cas.cn/
・中国科学院統計年鑑2022 中国科学院発展企画局編