国家発展・改革委員会と国家エネルギー局

国家発展・改革委員会

 1949年の建国以来、中国の経済社会活動は中国共産党と国務院が立案し決定する五か年計画などに従っている。この五か年計画を国務院側で主管しているのが国家発展・改革委員会(国家发展和改革委员会、National Development and Reform Commission)であり、「発改委」と略称される。同委員会の前身は1952年に発足した国家計画委員会であり、1998年に国家発展計画委員会、さらに2003年に国家発展・改革委員会と改称した。
 国家発展・改革委員会は、五か年計画の企画・立案などによる経済のマクロ調整、経済構造・体制改革の指導、経済と社会の政策の研究などを行っている。科学技術については、国民経済・社会の発展と科学技術・教育の調和の観点から政策の企画・立案に関与している。また、マクロ経済の観点からの産業育成政策にも携わっている。

・国家発展・改革委員会HP  https://www.ndrc.gov.cn/

国家エネルギー局

 国家エネルギー局(国家能源局)国務院にある「部委員会が管理する部局」の一つであり、独立した組織であるものの国家発展・改革委員会の管理下にある。エネルギー行政を所管しており、日本の資源エネルギー庁の一部に当たる。
 科学技術的には、新エネルギーや省エネルギーなどに係わる政策を担当している。

・国家能源局HP http://www.nea.gov.cn/

(この項目 了)